内木 海斗さん
グローバル?
コミュニケーション学群
4年生
多言語、多文化を学び、多くの留学生も通う桜美林大学「グローバル?コミュニケーション学群(GC学群)」。今回はGC学群の学生の中でも、地域の子どもたちと留学生の母国語で郷土料理を作るイベント「世界の言語でCooking」の参加メンバーに集まってもらいました。名称に“コミュニケーション”と付くだけあってさすがのコミュ力でしたが、中には「自分は元々コミュ力がある方ではなかった」という人も…そんなコミュ力に自信が無い人もコミュ力おばけに変える桜美林大学GC学群の魅力について深掘りします。
内木 海斗さん
グローバル?
コミュニケーション学群
4年生
「世界の言語でCooking」の企画メンバーの1人。イベントの企画や町田市とのコミュニケーション、留学生講師のスカウトなどを行う。
飛田 三四郎さん
グローバル?
コミュニケーション学群
4年生
「世界の言語でCooking」にボランティア参加。コロナ禍で交流が少ない時期に、自分でサークルを立ち上げた行動派。
ナラ プトラ タウルさん
グローバル?
コミュニケーション学群
4年生
インドネシア出身の留学生。「世界の言語でCooking」では「インドネシア語でマルタバを作ろう!」の講師を務める。
内木:内木海斗です。とにかくおしゃべりな人間だと思います(笑)いつもくだらないことばかり言っているような人間で、それがコミュニケーション能力に活かされているのかな?人としゃべることが好きなタイプだと思います。
飛田:飛田三四郎です。自分はコミュ力おばけみたいな、そんな大層な人間ではないとは思うんですけど、4年間に自分で行動した方がいいなと思ったことは全部やってきたと思うので、行動力はあるのかなって思います。
ナラ:ナラ プトラ タウルと申します。インドネシアのジャカルタ出身です。2019年に来日した時はまったく日本語をしゃべれませんでした。最初は身振り手振りとか、しゃべれない分人の話を聞いていました。話すよりも聞く方が得意なのかなと思います。
内木:多言語での料理作りを通して、子どもたちが楽しみながら日本以外の言語や文化に触れてほしいという趣旨で開催しています。子どもたちが他国の人と実際に出会い、言語や文化に触れることで、他国への理解や尊重する視点を育んでもらえたらと思っています。
全5回で、これまでに2回が終わりました(座談会実施時点)。第1回はフィリピン、第2回は韓国で、桜美林の留学生が講師として子どもに教えています。飛田くんはボランティアで参加しており、ナラくんには今後講師として参加してもらう予定です。
ナラ:僕は5回目、最後の回です。
(ナラさんは第5回「インドネシア語でマルタバを作ろう!」の講師)
内木:町田市の「まちだ若者大作戦」というプロジェクトの一環で、町田市に住む若者か町田市の大学の学生が応募条件で、それに挑戦しようということで企画しました。
桜美林の良さってなんだろうと考えた時に、留学生がいっぱいで、僕たちは英語の専攻なので、言語を使おうと。それに料理を合わせてみようってことでこんな企画になりました。
飛田:僕は、先生に「こういうイベント参加してみない?」と声をかけていただき参加しました。僕は企画側ではないので、ポーンと会場に行ってお手伝いして、楽しく子どもたちとおしゃべりしながらやっています。あとは、企画運営の改善点とか出してって言われたら出すっていう感じですね。
ナラ:僕は出番がまだなんですけど、料理は決まっていて、マルタバっていう日本のどら焼きみたいなもの。外国で料理を作るときに一番難しいのは材料で、日本のスーパーにあるものを使って作るんですが、これからいろいろ試してみる予定です。
(インドネシアでは作っていたんですか?)
えっと、まあ作る家もあると思いますが、お店で買っていました。
日本でもどら焼きってそんなに作らないですよね?
一同:作らない!(爆笑)
ナラ:でも、作れないわけではない(笑)
飛田:子どもたちの交流がメインですが、同世代としゃべっているような感じで話しかけています。子ども扱いしないで、流行っているゲームの会話で盛り上がったりしていたら、本当に友達っぽくなったんです。
内木:僕はこのイベントの企画、実施をサポートしている、町田市の「子どもセンターただON」の方とのコミュニケーションがあります。
次回は僕が責任者なので、下見の時にこの場所に何があるかとか、動線はどうしようかといった確認などの面でコミュニケーションを取っています。
やっぱり目上の方なので、失礼のないようにしようと。知らずに言っているかもわからないけど(笑)
ナラ:僕は、日本に来る時に「友達できるかな?」という不安はあまりありませんでした。日本に留学する前にもインドネシアで何カ国かの人が集まるイベントに参加して、皆がインドネシア語がしゃべれるわけでも、皆が英語をしゃべるわけでもないのに友達を作れた経験があります。このように来日前に言葉無しでの友達作りができたので、日本に行ってもなんとかなると思いました。もちろん心配はあったんですけど、すごく心配したということはないです。
他の国の人と話す時には、その国の文化を考えます。例えば日本人だとやっぱり控えめな人が多いんじゃないかなと思って、ちょっとゆっくり、冷静な感じで接したら、そっちの方が良いコミュニケーションになりました。
でも、日本に来て5年目なんですけど、日本人にもワーッとした賑やかな人もいますね(笑)
飛田:僕はすごく人見知りするタイプで、大学に入った時はコロナ禍でオンライン授業だったのもあって、友達ができるかずっと不安だったんです。それで、いざ対面の授業が始まった時に気をつけたのは、相手を敬いすぎないこと。かしこまりすぎちゃうと、やっぱり間に線を引かれちゃうので、ちょっと生意気にやっていたら、自然と仲良くなる人が増えました。
サークルを作ったのは、せっかく仲良くなった人がいても、授業がないと会うことが減って、しかも自分は家がすごく遠いので、なかなか気軽に遊ぶことができなくて、何か居場所を作れないかなと思ったからです。
内木:やっぱり相手がいるので、自分だけが話すのではなくて、聞き手に回って、相手に興味を持つこと。最初は興味のない話だったとしても、その人がどう考えているのかわかれば共感できると思います。相手のことを知りたいと思えれば、コミュニケーション能力は上がっていくと思います。
ナラ:コミュニケーションって2人以上のものなので、自分のことしか考えないのでは絶対うまくいかない。ですから、相手のことを考えることがコミュニケーションのコツになるかなと思います。
飛田:特殊です(笑)
彼はすごくコミュニケーション能力はあると思うんですけど、特殊なんです。なんか正統派じゃないんです。なんて言うか、ちょっときれいなコミュ力じゃないんですよ(笑)
内木:あー、確かに人と違うところはあるのかな。本当にコミュ力のある人は、自分から積極的に話しかけていくと思うんですけど、僕はどちらかというと、人からイジられて、それを返して、そこから仲良くなっていくスタイル。
たぶん一般的に思い描かれているタイプのコミュ力とは違って、やっぱり邪道な道を進んでいるのかなとは思っています。はい、でも受け入れています(笑)
ナラ:海斗と初めて会った時「この人、めっちゃ笑顔だな」って思いました。
(内木さんの笑顔を見て)
そう!その笑顔が、初めて会う人に「この人となら話してもいいかな?」というイメージを与えるのかな。なので、話さないでニコニコしているというのもコミュ力なんだと思いました。
ナラ:メチャメチャちゃんとしている。私が日本人じゃないからではないですけど、綺麗な日本語です。
あと、皆が何を言えばいいか分からない時には、飛田さんが「じゃあ話します」と率先して、なんかキャプテンみたい(笑)「若者が市長と語る会」に参加した時も、キャプテンみたいな役割をやっていました。
内木:飛田くんは自分ではコミュ力ないって言っていたけど、実はあると思いますね。授業やサークルでも一緒にいることがあるんですけど、周りが見えている。例えば沈黙が続いたら飛田くんから積極的に話していったりとか、サークルとかでグループ分けした時にはどのグループにも行って会話したり。見ていてすごいなと思います。
飛田:うれいしいなー
飛田:日本人である自分よりも沢山の日本人と仲良くなって、ナラくんの周りにどんどん人が寄ってくるんですよ。それがすごい。日本語が第一言語じゃないのに、ここまですぐ仲良くなれるのもすごいし、自分の意見を言えるのもすごいし、話を聞くのも好きって、理想のコミュ力じゃないですか。「グローバルの桜美林」を完璧に体現しています。
内木:自分も留学したことがあるので、外国でのコミュニケーションの難しさはわかるんです。話すときにためらうじゃないですか。間違っていたらどうしようとか思うんですけど、そういうところが一切なくて。で、日本の人たちともすぐ仲良くなって。
あと、ずっと優しい笑顔で聞いてくれるんです。本当に何言っても優しくて「大丈夫だよ」みたいな感じで話しやすくって、いつも「ナラ?」とか言って近づいちゃうんですけどね。そういうところがとてもいいなぁと思います。
飛田:はい。コミュ力は絶対に上がると思います。それを実感したのは就職活動の時で、企業へのインターンシップでグループワークがあった際、普段の授業の通りやっただけで、すごく評価されたんです。
今思うとGC学群のほとんどの授業でグループワークがあって、初対面の人と一緒にイチから課題に取り組むことが頻繁にあるんです。自分にはそれが当たり前なんですけど、意外と他の大学ってそういう機会がないみたいです。
グループでどうしていいかわからない人が多い中で自分が率先してやっていると、自然と評価されることがありました。自分としては楽しくインターンシップや面接をやっていただけなんですけど(笑)。
GC学群にいたから、自然とコミュ力が上がっていたんだなって思います。
ナラ:GC学群って留学生が多いじゃないですか。GC学群にはBrown Bag Caféというのがあって、留学生と交流ができるんです。アルバイトも留学生が多くて、いろいろな国の人とコミュニケーションができます。このカフェのような交流スペースの他に、国際交流サークルのグローバルサポーターズとか使えば、いろんな国のいろんな文化のいろんな性格の人と話すことができます。
授業で言えば、私が1年生の時には日本語専修だったので、ほぼ日本語の授業だったんですけど、自然な日本語を見せてくれる日本人学生がボランティアで「クラスゲスト」となって授業に来てくれます。これもお互いのコミュニケーションの機会になるのかな。
飛田:GC学群には、留学生と一緒に外国語で学ぶGS(グローバル?スタディーズ)という授業があります。GSは卒業するために取らないといけないので、TOEICの点数も必要だし、いろいろな国の人とコミュニケーションを取ることになります。
内木:グループワークでは、自分の意見をしっかりと述べる必要があるので、発言する力も付くし、初めての人たちとどうやって会話していけばいいのかが学べます。
座学というよりアクティブラーニング。自分で考えて、自分の意見を述べるということが多いですね。
ナラ:卒業後はいろいろな人と話す仕事に就く予定で、これからもどんどんコミュニケーションするので、そこで新しいことを学ぶと思います。
インバウンド客が多いところで、日本人以外の人も来るので、どんなコミュニケーションができるか、面白いと思いますけど、まあ大変なこともあるかな。
飛田:GC学群で身につけたコミュ力を活かせる仕事として、IT業界に就職します。ITの世界では話し合う場が多くコミュ力が必要みたいなので。今まで培ってきた能力をさらにブラッシュアップさせていって、自分の強い武器にしていけたらいいなと思っています。
内木:今後は一社会人として、幅広い年齢の人と付き合うことになると思うので、GC学群で培ったコミュ力を活かしたいですね。僕は実家に戻るんですけど、実家にはおじいちゃん、おばあちゃんとか、高齢者の方がいっぱいいるので、優しく寄り添えるコミュニケーションをしていきたいと思っています。
ナラ:コミュ力について、さっき言い忘れたんですけど『オープンマインド』で、世の中にはいろんな人がいるんだと思うことが大切だと思います。
例えば、自分はこういうタイプの人と話すのが苦手とか、みんなありますよね。でも人生1回以上は必ず嫌な人とも話さなければならないこともあるので、そんな時、どんな対策をしてどんな話をしたらいいかなと考えると、コミュ力を学ぶ良い機会になるのかなと思います。
飛田:自分はもともとコミュ力のない人間で、どちらかというと人見知りタイプなんです。
そんな人でも、真面目でいることで得をすることが多いです。いや、もちろん損することもあるんですよ。例えば、集合時間の10分前に来ても、自分以外が遅刻すると損をしちゃうとか。でも真面目な部分ってすごく評価されるんですよ。自分も真面目なことで先生に一目を置かれたんですよ。その結果、コミュニケーションの機会が増えていく。
自分にはコミュ力がないな、自信ないな、とか思っても、ちゃんと目の前のことに真面目に向き合っていくと、自然と周りに人が増えていくことを伝えたいですね。