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林秀紀准教授がキッズデザイン賞を受賞

2020/08/31(月)

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林秀紀准教授がキッズデザイン賞を受賞

林准教授の木製玩具デザインプロジェクトで制作した、バランスを考えながら友達と協力して遊べるおもちゃ

本学の芸術文化学群ビジュアル?アーツ専修の林秀紀准教授の『木製玩具の教育効果体系の構築と玩具デザイン手法の研究』が、第14回キッズデザイン賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)を受賞しました。

キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品?サービス?空間?活動?研究を対象とする顕彰制度で、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品が表彰されます。

バルーンアートのようにねじって形をつくる創造性を育てるおもちゃ

林准教授は、SDGsが注目され始める中で日本の森林問題について知り、森林資源を利活用するために、デザイン研究者として何ができるかを考え始めました。その中で「木育」という、子どものころから木材との関わりと深め、豊かなくらしづくり、社会づくり、森づくりに貢献する市民の育成を目指す教育活動に出会いました。
東京おもちゃ美術館が推進している「ウッドスタート」という活動では、子どもたちが木のおもちゃに触れる機会を全国に広める取組みをしています。しかし、実際にどのような教育的な効果が期待されるのかは明らかにされておらず、木製玩具の教育効果体系の必要性を感じて研究をスタートさせました。

長く遊べるよう年齢に合わせて脚の付け替えが可能なのりものおもちゃ

研究は大きく分けて次の3つのアプローチにより行われます。

1. 木の玩具の調査分析を行って、教育効果の指標づくり
2. 子どもが発達段階で獲得できる能力と遊びについての指標づくり
3. 学生が参加する木製玩具のデザインプロジェクトによるデザイン検証

木のおもちゃを子供の発育発達のための教育玩具としてとらえ、発達段階で獲得できる能力に合わせた木製玩具のデザイン研究をしています。子供が実際におもちゃで遊ぶ様子を観察し、手や体の動き方、興味の示し方、友達との関わり方など、年齢による遊び方の違いをまとめた指標を作成し、発達させたい能力に合わせた効果的なデザインを考えています。教育効果を考えて制作されたおもちゃは、保育園などで実際に子供たちに遊んでもらい、デザインの適合性について検証しています。

素材には天然のヒノキを使用し、塗装しないことにより、手触りの良さ、温かさや香りなど、五感で感じられる玩具を目指しました。デザインプロジェクトには、これまで学生も多数参加しています。使用する素材のルーツである森林の調査で、間伐を体験したり、幼児教育の施設を訪問し、一緒に遊ぶなどしながら、デザインの目的や目標を明らかにし、デザインをじっくり検討します。

0歳から遊べる、音を聞き分ける能力、手先の動き、バランス感覚を育てるおもちゃ

実際に制作された木の玩具に触れると、デザインは見た目の姿?形だけではなく本質が大切だとする、林准教授の子どもたちのためを考え抜いた優しさにあふれる温かさを感じます。

*林准教授のコメント*
4年間の研究実績を評価いただき、第14回キッズデザイン賞を受賞することができました。この成果を応用し、今後も様々なテーマで子どものためのデザイン研究を継続する予定です。

なお、最優秀賞などのノミネート作品の発表は9月上旬を予定しています。

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