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- 2022年度
- 大手化粧品会社に製品開発の提言 ビジネス演習「新時代の化粧品ビジネス」
大手化粧品会社に製品開発の提言 ビジネス演習「新時代の化粧品ビジネス」
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ビジネス演習「新時代の化粧品ビジネス」(担当:岩垂好彦准教授)では、大手化粧品会社からテーマを頂き、チームごとに新化粧品の提案プレゼンテーションを行うために半年間活動を行いました。
この演習の目的は、大学の授業で培ったビジネスマインドや戦略的な知識や視点を、「製品開発プロセス」を通して実践すること、またアンケートを行い、仮説に対して忠実なデータ分析を行い、その結果を用いて効果的なプレゼンテーションを行うことです。履修者は6人ずつ全4チームに分かれ、一人ひとり主体的に活躍できる体制で行われました。最終プレゼンテーションは、実際に化粧品開発に携わる社員の方々に向けて行うため、常に「開発者」視点であることが求められました。
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グループ1は、マスクによるメイク崩れを防ぐ「マスクシート」を提案しました。メイク崩れの原因「マスク」に直接アプローチするという斬新な提案が評価されました。製品機能と顧客に提供したい価値をマッチさせたことで、印象的なプレゼンテーションになりました。
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グループ2は、働く女性をターゲットにした「高機能化粧下地」を提案しました。社会情勢を踏まえた仮説は説得力がありました。販路?プロモーションは、製品の特徴を捉え、製品に相応しい形で提案され、非常にビジネス感度の高いプレゼンテーションが行われました。
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グループ3は300円均一で手に入るミニサイズの化粧品と、専用ケースの提案をしました。女子大生というペルソナを設定したことで、実際の使用方法やターゲットが明確になり、テスターが使えない、マスクでメイク崩れが起きるなどといった課題に対して、解決のための価値を多く含んだ提案ができました。
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グループ4は、リフィル交換のできるカスタマイズコスメパレットを提案しました。特にSDGsに着目し、化粧品業界全体の課題についても言及した点が評価され、アンケートを繰り返して得たデータを基に、一貫性のあるプレゼンテーションが行われました。
実際に現場で働く方々からの声はどれも貴重で、プレゼンテーション後の質疑応答ではどのグループも苦戦しました。社員の方が、実際に製品化を視野に入れて聞いてくださった証拠でもあり、かつチームの提案として、詰めが甘く、至らない点が多々あったことも痛感しました。
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いただいたフィードバックで特に印象的なのは、グループ1のプレゼンテーションに対して「この製品を使用することで、メイク崩れを予防できる原理は何か?」という質問です。メンバーが「あぶらとり紙やパウダーを使用して実際に試作品を作り使用感を試した。マスクと肌の直接的な摩擦を予防できたため、メイク崩れを予防できた」と回答した後、「実際に試作し試すのは開発プロセスとして非常に重要な視点だ」と、原理を理解していただいた上で、アイデアを評価していただきました。
学生の間も、社会に出た後も、このようなプレゼンテーションの機会は幾度となくやってくるでしょう。そんな中、このような形で実際に現場で働く社員の方々へのプレゼンテーション経験をスタートさせることができ、プレゼンテーションに対し自信をつけることができました。レベルの高いプレゼンテーションをするための情報収集やアンケート設計を体得できる授業は、この学群ならではです。大学での学びが深まった、印象的な授業になりました。
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