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- 2023年度
- 東京都立町田高等学校定時制課程との多角的サービスラーニングの取り組み
東京都立町田高等学校定時制課程との多角的サービスラーニングの取り組み
2021年度より、リベラルアーツ学群のサービスラーニング科目では、東京都立町田高等学校定時制課程と交流を進めています。
2022年度は、サービスラーニング科目である①専攻演習I, II(日本語教育学/川田ゼミ)、②卒業研究(日本語教育学)、③「地域サービスラーニング(自由課題)」から本学学生を同校に派遣しました。
定時制高校は、戦後、勤労青年を主な対象に設置されましたが、現在は経済的に困窮している世帯の生徒や小中学校時代に不登校の傾向にあった生徒、外国につながる生徒、発達特性のある生徒など、さまざまな生徒が在籍しています。本学のサービスラーニングを通した交流は、外国につながる生徒や不登校傾向にある生徒の支援を同高校から依頼されたことから始まりました。
【川田ゼミ?卒業研究「日本語学習支援」での取組】
コロナ禍の影響が深刻だった2021年6月、日本語に苦労をしている高校生の支援依頼があり、日本語教育学を学ぶ川田ゼミ?卒業研究の学生4名が中心となってオンラインでの学習支援が始まりました。支援開始当初は言葉数の少なかった生徒さんも、大学生や地域の支援者との対話を重ね、徐々に自発的な発話や笑顔が増えていきました。この活動は町田高校の先生方の働きかけで、2022年3月21日、日本経済新聞にも掲載されました 。
2022年度は、オンラインと対面の活動を並行して行いました。6月と8月には、高校生が進路を考える機会の一つとして、高校生を本学のオープンキャンパスに招き、体験授業に参加してもらいました。11月には、高校の文化祭にも参加させて頂き、外国につながる高校生の日本語での発表を対面?オンラインの両方で支える活動を行いました。文化祭当日、生徒さんの発表を聞いた保護者や高校の校長先生から感謝の言葉を直接頂き、大学生にとっては、大学の教室では経験できない貴重な学びの機会となりました。
2023年度は、新たに始まる高校の「特別の教育課程」での支援にも取り組んでいく予定です。
【文化祭?「総合的な探求の時間」での生徒との交流】
2022年度には、不登校傾向のある生徒たちが少しでも学校に足を運び楽しい時間を過ごすことができるように、社会教育や心理学に関心のある本学の学生8人が「地域サービスラーニング(自由課題)」の授業を通して生徒たちと交流しました。2022年11月の文化祭では、高校生と大学生が互いに交流できるようにスタンプラリーとモザイクアートを企画?実施し、本学教職員の協力を得てフードドライブも行いました。また、ステージではフラダンスとタヒチアンダンスも披露し、本学学生が参加することでより一層活気のある文化祭となりました。
「総合的な探求の時間」では、12月に生徒たちが学校で楽しい時間を過ごせるようにゲームを用いたレクを企画し、1年生を対象とした授業では、生徒たちに今知っておいてほしいこととして、「大学」や「奨学金」についての話もしました。
また、3月の「総合的な探求の時間」では、桜美林大学ジェンダー研究会“Iam”の学生が、身近な「推し」を例に日本社会における外見重視の風潮を批判的に考察する「ルッキズム」の授業を行い、生徒にも先生方にも好評でした。
2023年度の「地域サービスラーニング(子どもと教育)」では、新たに校内にフリースペースを開き、生徒たちと交流を深めていく予定です。
【2023年度に向けて】
2023年度は、日本語教育科目のサービスラーニングと「地域サービスラーニング(子どもと教育)」の履修生が連携?協力し合うことで引き続き同校に多角的に関わり、定時制高校の生徒たちとの交流?支援を充実させていくことを目指しています。
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