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- 2025年度
- 【開催報告】第22回 桜美林大学?北京大学学術シンポジウム「AI時代の大学教育と学術規範」
【開催報告】第22回 桜美林大学?北京大学学術シンポジウム「AI時代の大学教育と学術規範」
桜美林大学と北京大学は2025年11月22日、桜美林大学新宿キャンパスで「第22回 桜美林大学?北京大学学術シンポジウム」を開催しました。今回は本学がホスト校となり、両大学の研究者や学生、関係者らが参加しました。
本シンポジウムは1998年の第1回以来、両校が交互に主催し、20年以上にわたって続くパートナーシップを象徴する学術交流の場です。開会に先立ち、本学園の大槻達也理事長と北京大学の李寒梅アジア太平洋研究院長による主催者挨拶、そして中国大使館の郭軍参事官から来賓挨拶をいただきました。
AI時代における教育の在り方を多角的に議論
今回のメインテーマは「AI時代の大学教育と学術規範」です。急速に進化?普及するAI(人工知能)技術が大学教育や研究活動にどのような変革をもたらすのか、また、そこで求められる学術的な規範とは何か。これらの課題について、日中の研究者7人が登壇し、人文学、社会科学、情報技術、教育現場での応用など、幅広い分野から研究発表と事例報告が行われ、日中双方の視点から多角的な議論が展開されました。
[発表内容]
▽人文学?社会科学におけるAIの影響
?「思考の外注か増幅か:AIと共創する人文学の未来」
田中一孝(桜美林大学リベラルアーツ学群准教授)
?「言語の壁を克服した後:中国の人文社会科学博士課程学生の国際学術誌論文発表におけるAIの影響」
沈文欽(北京大学教育学院准教授)
▽事例報告(国際中国語教育でのAI活用)
?「生成AIに基づく国際中国語教育スマートエージェントの構築と応用:同済大学プラットフォームでの設計と実践」
姚偉嘉(同済大学人工智能〈国際中文教育〉課程研究中心主任)
▽AI技術と新しい学習モデル
?「AIの基本原理からその教育における機会と課題を語る」
馬鄆(北京大学人工知能研究院研究員)
?「テンプレートを超えて:推論駆動型のクリエイティブ?ラーニング」
董冕雄(室蘭工業大学副学長)
▽教育利用の実践と検証
?「AIによる属性?表情推定データの教育利用と検証の学び」
川崎昌(桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授)
?「技術によるエンパワーメントと革新の探求:AIが中国の外国語教育に与える影響」
呉傑偉(北京大学外国語学院副院長?アジア太平洋研究院副院長)
各発表後の質疑応答では、時間を許す限り活発な議論が交わされました。AI技術の可能性に対する期待と同時に、倫理的な課題や教育の本質に関わる深い問い掛けがなされました。そして、最後に、山口有次副学長による総括、呉傑偉副院長と畑山浩昭学長から閉会の挨拶がありました。
山口有次副学長は「AIが導き出せるのは、あくまで過去のデータに基づいた『確率』の範囲内である」と指摘。「『AIが教え、AIが学ぶ』時代において、大学や教員が存在する意義とは何か。改めて教育と研究の本質が問われている。究極である超?個人化した教育にむけて学生一人ひとりに向き合うには教員の研修も不可欠。確率論を超えた学生を育て、研究成果を生み出すことを共に目指して参りましょう」と総括し、両大学のさらなる連携と発展への期待を寄せました。

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