弓道部 高梨 佳奈
高いレベルの環境で、私の射をもっと磨きたい
弓道部
高梨 佳奈 健康福祉学群 1年
群馬県 前橋市立前橋高等学校 出身
基本動作を徹底して繰り返す
中学まで卓球を続けていましたが、高校から新しいことを始めようと弓道の世界に飛び込みました。友人の姉が弓道経験者であるという程度のイメージしかなく、弓道のことはほとんど何も知らない状態でした。
私が在籍していた前橋市立前橋高等学校は、毎年のように全国大会に出場しています。まずはきっちりと基本の型を習得することを求められ、1年生は正しい手順や手本を真似るといった動作を繰り返し行います。基本を徹底したことで、私は高校2年生のときにインターハイに出場することができました。でも、全国大会で目の当たりにしたのは、競技者のレベルの高さです。「こんなに上手い人がいるんだ」と、自分の世界がいかに狭かったかを痛感しました。
弓道とは、的に中(あ)てるだけの競技ではない
大学でも弓道を続けたいと考えていたとき、たまたまYouTubeで、桜美林大学弓道部の映像が目に止まりました。言葉にするのは難しいのですが、他大学とは違った雰囲気に圧倒されましたね。彼らと同じ環境で練習したい、私の射をもっと磨きたいと考え、進学を決断しました。
私は、弓道とは「的に中てる」だけの競技ではないと考えています。自信を持って狙っている的に中てること。それこそが弓道の醍醐味です。映像に映っていた桜美林大学弓道部の方々は、みんな確信を持って弓を引いているように見えました。
大学入学後に、弓道に向かう部員一人ひとりの姿勢に感銘を受けました。例えば主将の薄井さんの射は、とても洗練されています。「この部分を真似したい」というのは無数にあるのですが、技術習得だけではない、弓道に真摯に向き合っている姿こそ見習わなければいけないなと感じます。
的に向かう姿勢に注目してほしい
群馬県から上京し、現在は一人暮らしをしています。学業と部活の両立を目指していますが、まだまだ慣れない部分も多いです。弓道は、「弓に性格が出る」といわれることがあります。普段から規則正しい生活でなければ、洗練した射を目指すことはできません。生活のリズムを掴み、弓道を軸にした生活ができるよう心掛けたいと思います。
競技を見ていただく機会があれば、ぜひ桜美林大学の「会」の姿に注目してほしいです。会とは、弓を引いて、矢を放つ直前までの状態のこと。弓が放たれる直前に静止する時間の長さ、的に向かう姿勢や表情の真剣さ。会の美しさが、桜美林大学弓道部の伝統をつくってきたと思っています。
個人戦、団体戦でも良い結果を出せるよう、日々練習に励んでいきます。応援のほど、よろしくお願いいたします。