弓道部 主将 相田 光輝
やるべきことを淡々と。その先に伊勢神宮への再挑戦がある
弓道部 主将
相田 光輝 リベラルアーツ学群 4年
神奈川県立山北高等学校 出身

バスケットボールから弓道へ
私は高校2年の夏、バスケットボール部から弓道部に転部しました。弓道には「堅い」というイメージを持っていましたが、友人や顧問の先生が熱心に声を掛けてくれたこともあり、次第に競技に打ち込んでいきました。すでに弓道を始めていた同級生や後輩たちに遅れてのスタート、「負けたくない」という気持ちが強かったですね。
チームスポーツであるバスケットボールと異なり、弓道は「自分との戦い」に重きが置かれます。周囲の環境に左右されることなく、何を準備し、どのように競技に向き合うべきか、自分で考えなくてはなりません。そんな競技性が私の性に合っていたようで、高校卒業後も競技を続けることに。練習環境が充実し、部員のレベルも高い桜美林大学への進学を決めました。
道具の管理がおざなりなチームは強くなれない
今年度、私は弓道部の主将に選ばれました。1?2年生の部員が多いため、私が指導者の代わりにコミュニケーションをとることもあります。指導者や先輩方から教えてもらったことを、下級生にも還元することを意識しています。一人ひとり性格や価値観が異なるので、様子を見ながら対話しています。
部員の多さは、ときに管理の難しさを伴いますが、選手層の厚さという利点もあります。高校で実績をあげた部員が集まり、それぞれが切磋琢磨することで、チーム全体のレベルアップにもつながっています。弓道はある程度のレベルになると、技術だけでなく、好不調をコントロールするメンタルや試合への集中力などが非常に重要になります。だからこそ私は、主将として「約束ごとやルールをしっかり守ろう」と伝えています。個々の技術が高くても、部活に遅刻したり、道具の管理がおざなりになったりするチームは決して強くなれません。日々の練習や生活においてやるべきことをきちんとやる、この繰り返しが大会での結果につながると思います。
当たり前のことを当たり前に、やり切ること
桜美林大学の良さとして、所作や射形の美しさを挙げていただくことがあります。卒業生たちが積み重ねてきた伝統や凛とした佇まいが、後輩にも受け継がれているのだと感じますね。それらを土台として、技術をしっかりと磨いていきたいです。
私は4年生なので、大学生活での弓道は最後になります。だからといって、特別なことをするわけではありません。いつも通り、「どうすれば的に中てられるか」というゴールを起点に、逆算して練習に取り組んでいきます。
「当たり前のことを当たり前に」という積み重ねの先に、王座決定戦という舞台があります。1年生のとき出場した伊勢神宮に再挑戦し、男女王座優勝を成し遂げたいです。