幼稚園に通っていたときにチアダンスを始めました。ポンポンを持って舞台に立てたことがとても楽しかったですね。ただ中学生になって本格的に競技に取り組んだとき、周りのレベルの高さに引け目を感じてしまって……。辞めようかと迷うこともありましたが、「1位をとりたい」という気持ちで競技を続けました。

高校では、目標だった全国優勝を達成することができました。ただ私自身は演技中にミスしてしまい、「やり切った」という実感を持てなかったんです。大学でダンスを続けるにあたり、頭をよぎったのがCREAM（桜美林大学ソングリーディング部）でした。同じ大会に出場したときに、CREAMが醸し出す独自の世界観やメンバーの雰囲気に好感を抱いていました。立ち振る舞いも美しく、一人ひとりの強さがみえる演技。こんなチームで私も踊りたいと桜美林大学に入学を決めました。

CREAMは全国大会に出場する強豪ゆえに、オーディションでのメンバー選考も厳しいです。1年生のときは、チームに入れるだろうかというプレッシャーもありましたね。それでも桜美林大学では、部員みんなで演技を作り上げるという意識が強く、部員同士のつながりを大事にしていると感じます。学年を超えて助け合ったり、悩みを聞いてもらったり。部員全員が演技に対して真摯に向き合い、日本一を目指しているからこその強さのように思います。大学2年生になり、私も現在はチームの目標を意識することが多くなりました。時には先輩と後輩の架け橋となり、ムードメーカーとしてチームを盛り上げることもあります。

今年の春、ICU世界チアリーディング選手権大会への出場のためにアメリカに行きました。ダンサーに向けられる歓声が大きく、全体だけでなく、個々の演技も注目されているのを実感しましたね。帰国後、良い雰囲気でダンスの練習に取り組めているのは、アメリカでの経験がモチベーションになっているからだと思います。異なる国同士のダンサーで交流できたのも楽しい思い出で、いつか同じ舞台に立てるよう練習に励んでいます。

ICU世界チアリーディング選手権大会は3位でしたが、来年は国内で1位を獲得したいです。大会前の練習は週7日とハードワークになりますが、目標が明確なので苦にはなりません。

それぞれの個性が光りつつ、みんなの呼吸がそろって一体感のある演技がCREAMの強みだと思います。ダンスを見てくださる方々に元気を届けられるよう、技を磨いて大会に臨みます。ぜひ私たちのチームワークに注目してください。