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第87回新制作展にビジュアル?アーツ専修の学生5人の作品が入選

2024/10/07(月)

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9月18日(水)、新制作協会が主催する第87回新制作展の入選者が発表され、芸術文化学群ビジュアル?アーツ専修の5人の学生が、初入選を果たしました。

新制作展は、新制作協会が主宰する公募展で、絵画、彫刻、スペースデザインの三部門にて作品公募を行っています。今回、学生たちはビジュアル?アーツ専修佐善圭准教授の授業の一環で新制作展の彫刻部門に応募し、5人は35cm立法の空間内に作品を表現し、重量制限もある35?(サンゴ—キューブ)部門にて見事入選を果たしました。

今回、応募にあたり学生たちを指導した佐善准教授は、「今回入選したゼミ生は、1年前の展覧会を見て思いを膨らませてきました。今年は、昨年から2人増え、5人の学生が入選することができました。彫刻の熟練者達が競い合う新制作展の入選は、素晴らしい結果であり優秀な成績を収めたと思います。一人ひとりが作品に心を込め、自分と向き合った成果を嬉しく思います。この結果にビジュアル?アーツ専修の学生達も刺激を受け、さらに活発に作品活動が盛んになることを楽しみにしています。」と話しました。

入選した学生のコメント

髙橋 理奈(芸術文化学群 ビジュアル?アーツ専修4年)

髙橋 理奈さん 作品名:フクロウ

作品のテーマである「フクロウ」は、聖書の中では知恵の象徴として知られています。コロナ禍があけたとはいえ、みんなどこかで気を使いながら生活している中、不自由な中でも上手にやりくりするために知恵を絞っている今の世の中を表現するためにフクロウをテーマにしました。作品制作にあたり、まとまり感を出すために1つの粘土で表現したかったので、フクロウ全体をパーツにはわけず、窯で焼き上げた時に作品が爆発しないよう、作品内に空洞を作る作業に苦労しました。

今回入選して、いろいろな作品と自分の作品が同じ場所に展示されているを見て、まだこだわれるところや突き詰められるところなどの反省点を見つけることができました。卒業制作に向けては、美術館に並んでもおかしくないようなレベルを目指して、丁寧な作業を心掛けて作品制作を進めていきたいと思います。

和多利 晃(芸術文化学群 ビジュアル?アーツ専修4年)

和多利 晃さん 作品名:もがく

作品制作中は、沢山失敗し、悩み、孤独を感じ、精神的に苦しさを感じることが多かったので、それら自分自身が感じたことを作品に表現しました。作品につけたイボイボは、自分自身の弱さ、苦しさ、辛さを表現し、尖がっていく部分はもがきやあがきを表現しました。今回の作品には、冬休みを活用して岡山で陶芸の修行をしていた時に出会った備前土を使用しました。備前土をうまく加工するのは難しかったですが、土本来の良さを表現するために釉薬を使用せず、作品制作に挑戦しました。

今回の入選は、素直にうれしかったです。制作の途中、何回も作品が壊れてしまい諦めそうになりましたが、佐善先生や小野先生にもサポートしていただきながら作品を完成させました。大学入学後、陶芸を人一倍頑張ってきたので、その努力が報われたと思っています。今後は、大学院に進学する予定ですが、卒業制作に向けて大学生活の集大成となる作品を作ろうと思っています。

柏木 渚咲(芸術文化学群 ビジュアル?アーツ専修4年)

柏木 渚咲さん 作品名:泡沫(うたかた)

生きている中でいろいろな感情と出会い、また自分自身の中からもいろいろな感情が生まれている中で、今回の作品制作を通して、様々な感情が次々に生まれ、交差していく様子を、渦を巻くような構図と様々な大きさの球体で実体化してみました。大小さまざまな球体の質感表現には、手でこねるのではなく、ゴムヘラを用いて滑らかにするなどこだわりました。作品を焼いた段階で、全体がバラバラに割れてしまい、補修することに本当に苦労しました。

昨年もこの新制作展に来場し、先輩たちが入選している様子を目の当たりし、自分も入選したいと思いながら制作をしてきたので、入選したと聞いたときは本当にうれしかったです。今回は、35?(サンゴ—キューブ)部門での応募だったので作品が小さかったのですが、卒業制作では今回よりも大きな作品作りに挑戦したいと思っています。

桶谷 駿介(芸術文化学群 ビジュアル?アーツ専修4年)

桶谷 駿介さん 作品名:混在

脱皮を作品コンセプトに設定し、4年間で変わった価値観、人間的な意味での成長、殻を破る、今までの固まった思考から抜け出すことをイメージしながら、作品制作に取り組みました。セミの脱皮から連想される理想的な成長(蛹から成虫へ、全くの異形への変態)とカニの脱皮(甲羅から脱皮し、少しずつ大きくなる)から連想される現実的な成長を1つの作品の中で表現し、混在させる作品を制作することができました。

作品制作を通じて使用したテラコッタをどこまで自分の理想に近づけて加工できるかという、作品の質感やリアルさ、細かな調整など、表現することに苦心しました。そのため、今回入選したことは率直に嬉しく、今後の自信にも繋げることができたと思っています。 卒業制作に向けては、更に人間の本質を捉えた、社会や誰かに向けてメッセージ性のある作品を作りたいです。

功刀 響希(芸術文化学群 ビジュアル?アーツ専修4年)

功刀 響希さん 作品名:虚像

自分の内(内面)は自身にしか理解できず、反対に自分の姿(外面)は、鏡を通じてでしか捉えることができず、本当の自分は見ることができない、という考えから、自分自身も第三者も本当の意味で「私(自分自身)?を捉えられない葛藤を表現しました。表現したい対象物が抽象的なイメージであったため、これをどのように形作るのかを自分の中に落とし込むために、自分自身の気持ちや考えを見つめ直すことに時間を要しました。作品の形には、今までの経験や軌跡の意味合いを持たせ、表面の模様は個性を表しています。自分の姿は鏡などを通してでしか捉えられないが、それは本来の自分なのか、という意味を台座に貼った鏡で表現しました。

今回、制作と並行して作品の形を決めていったため、計画性が足りなく、まさか入選しているとは思っていませんでした。卒業制作に向けては、計画性を持ってアイデア出しや制作作業を進めていき、満足の行く作品を作りたいと思っています。

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