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- 2025年度
- 大墻ゼミが「NHK日本賞映像祭」に参加し 海外のプロデューサーたちとディスカッション
大墻ゼミが「NHK日本賞映像祭」に参加し 海外のプロデューサーたちとディスカッション
11月19日(水)大墻ゼミでは、「日本賞映像祭 JAPAN PRIZE 2025」の第52回受賞作品上映会に参加しました。日本賞は、教育コンテンツの質の向上および社会と文化の相互理解の促進を目的として、NHKが主催する国際コンクールです。コンテンツ制作に携わる多くの人々が集まるこのイベントに、学生たちも参加しました。この日は、現代社会に宿る問題を描いたドキュメンタリー2作品が上映され、世界各地から集まったプロデューサー、ディレクターたちとのディスカッションに参加する貴重な体験をしました。
「アメリカに続く道」(シンガポール CNA, Mediacorp 58分)は、中国人家族がメキシコを経由しアメリカへの難民申請を目指す旅路を追った作品でした。アメリカに至るまでの過程は、治安の不安、入国審査の緊張、家族と離れ離れになるかもしれない恐怖、自由で豊かな世界を目指す人たちが命を掛けて挑む姿が丁寧に描かれていました。
上映後のディスカッションでは、5人から7人のグループにゼミの学生が1人ずつ入り「365在线体育投注-【官网直营】@で統計や数字として見てきた難民問題が、個人一人ひとりの物語として再現されている」「国境や国籍を越え、人間の尊厳を守るためにはどうするべきか」など、英語で活発な議論がおこなわれました。また、ディレクターのウェイ?ドゥーさんによる解説を聞くことができ、ドキュメンタリー制作の裏側を知ることができました。
「私を“合成”したのは誰 ディープフェイク?ポルノ犯を追う」(アメリカ WILLA Productions 60分)は、一般市民の顔写真や映像が無断で利用され、AIによって生成された性的動画(ポルノ)が拡散されている現状を告発する作品でした。被害を受けた女性たちの証言からは、心身のダメージだけでなく、仕事や人間関係、将来設計にまで影響が及ぶ深刻さが伝わってきました。生成AI技術の急速な発展はコンテンツ産業に新たな可能性をもたらす一方で、プライバシー侵害やジェンダー不平等といった問題も引き起こしており、「技術の進歩と人間の尊厳をどう両立させるべきか」という問いが突きつけられました。
ディスカッションでは、「コンテンツは誰のための表現なのか」「制作者は被写体の人生にどこまで責任を負うべきか」「ビジネスとして成功していても倫理的に許されない企画は存在するのか」などの意見がでました。今後、自分たちがコンテンツの企画や分析に関わる際にも、視聴者の感動や話題性だけでなく、その背後にいる当事者の存在を認識し、尊重する姿勢が重要であることを再確認できました。
大墻ゼミでは今後も、このような機会を通じて、コンテンツビジネスと社会課題の接点を多角的に学んでいきます。作品を「見る」だけで終わらせず、自分たちの研究や将来のキャリアにどのように繋げるかを考え続けます。
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