幼少期から憧れがあった横浜高校への進学をきっかけに、マネージャーとして活動を始めました。1年生のときは雑用や先輩の補助が中心でしたが、2年生の秋から選手寮に入り、本格的にチーム運営に取り組むようになりました。ですが、「さあ、これから」というときに、コロナ禍のため野球部の活動にも制限がかかってしまったんです。目標にしていた甲子園への道も閉ざされ、非常に悔しい思いをしました。

桜美林大学に進学したのは、同じ横浜高校の藤原監督（当時はコーチ）の人柄に惹かれたからです。高校のときから面識があり、コミュニケーションを重視する姿勢が印象的でした。今も選手やスタッフと同じ目線に立ちながら、活動しやすい雰囲気をつくっていただいています。

高校、大学とマネージャーの経験を積み、現在は主務として野球部の活動に取り組んでいます。常に先回りしながら、試合や練習を円滑に進めることができるよう心掛けています。ただ、大きな組織ということもあり、完全にミスをゼロにすることはできません。昨秋は、大会当日に「チャーターしたバスが来ない」というアクシデントが発生し、冷や汗をかきました。トラブルが起こった後のリカバリーを迅速に行うことで、何とか試合には間に合いました。どんなときも誠実さを意識して行動することで、周囲の信頼を得るようにしています。

マネージャーは、いわゆる「裏方」と呼ばれる役割です。地味なことも多いですが、マネージャーだからこそ、選手もスタッフもやりがいを持てる環境づくりができると思います。苦しいこともありますが、その分、チームが勝ったときは本当に嬉しいですね。

将来の夢は、芸能人のマネージャーになることです。きっかけは、横浜高校野球部の卒業生である上地雄輔さんが、コロナ禍で横浜高校を激励に訪ねてくれたこと。とても勇気づけられた一方、社会の第一線で活躍されている方の日々の努力や決意を感じました。そういった方々をマネージャーとしてサポートすることで、色々な方の勇気や笑顔のためのお手伝いがしたいです。

早いもので、私たち4年生にとって最後のシーズンを迎えました。春に悔しい思いをしている分、秋季リーグ戦は優勝で終わりたいです。桜美林大学の野球部は、文字通り全員野球で頑張っています。試合に出ている選手だけでなく、応援や裏方のスタッフも一丸となって活動しているので、「全員で頑張っているんだぞ」ということが少しでも伝わると嬉しいです。応援よろしくお願いします。