ソングリーディング部 学年リーダー 山元 一愛
自分らしく踊ること。それがCREAMの魅力になるから
ソングリーディング部 学年リーダー
山元 一愛 健康福祉学群 3年
埼玉県 山村学園高等学校出身
助け合い、補い合い、みんなで成長する
高校のバトン部の顧問だった先生が桜美林大学ソングリーディング部OGで、ご自身が出演した演技の動画を見せてくださったのがソングリーディング部CREAMとの出会いです。一体感、技、表現力のすべてに、「こんなの今まで見たことない、私もここで踊りたい!」と大きな衝撃を受けました。これほど素晴らしいものなら、練習も雰囲気もさぞ厳しいのだろう……その覚悟で体験会に参加しましたが、アップの段階から気さくに声をかけてくれ、みんなで助け合う雰囲気にますますCREAMが憧れになりました。
セレクションを受けて入部が決まり、実際に練習が始まってからも、先輩たちが後輩をとてもよく気にかけて寄り添ってくれました。上手く言葉にできなくても誰かが思いを汲んでくれ、具体的な言葉にして聞き返してくれます。高校の頃は上下関係も厳しく、自分自身が縮こまり、「ちゃんと話さなきゃ」と発言をためらうこともありました。でもCREAMに入ってからは、全部伝えられなくても誰かが補ってくれるという想いと、チームのために自分から発信したいと強く感じるようになり、意見を隠さず積極的に伝えられるようになったと感じています。
もう自分を隠さない。そう決意した二つの出来事
とはいえ、私も最初から素直になれたわけではありません。1年生のころ、演技を通じて何も伝えられない自分に落ち込み、ずっともやもやしている時期がありました。自分ではそれを隠しているつもりでしたが、周りの先輩たちは分かっていたのでしょう。ある時「自分の強みは何だと思う?」と聞かれ、「言われたことに全力で応えること」と答えると「それも大事だけど、もっと素直に自分を出したらいい。ずっと隠れている」と言われたのです。それまで一人で抱えていたものが一気に爆発し、私は号泣してしまいました。
2年生でアメリカの世界大会に出場した際のワークショップもまた、自分を解き放つきっかけをくれました。そのワークショップで踊ったのは、バレエ出身の私が苦手としていたストリート系のダンス。半ば嫌々参加したのですが、そこで見た海外の選手たちの踊りからは「私のダンスを見て! 私が一番輝いている!」という気持ちがひしひしと伝わってきたのです。下手でもいいから、自分らしく踊ればいいんだ。そう気づくことができ、ワークショップ最終日は自分らしさを前面に出してのびのびと踊り切りました。
踊りを通じて伝えたいのは、みんなへの「ありがとう」
自分の気持ちを隠しながら踊るのは、とても苦しいことです。動きも小さくなり、表情もうまく作れません。それはきっと、見ている人にも伝わるもの。CREAMの目標は、技の上手さと想いの強さの両方をもって日本一になることです。ただ上手いだけの演技にはしたくない。だからこそ、十人十色の個性を出し切り、見ている人にたくさんの強い想いを伝えていきたいのです。
もちろん自分らしさを出すだけでは、ソングリーディングは成り立ちません。一人では踊れない競技だからこそ、チームのため、コーチのため、そして家族のために踊るんだという気持ちを常に持ち続けています。これからも踊れる環境に感謝し、強い意志と自分らしさを持ち、日本一になるという目標にまっすぐ突き進んでいきます。心に響く演技でしっかり結果を残し、支えてくれているみんなに「ありがとう」を伝えたいです。