ソングリーディング部 学年リーダー 近藤 野乃花
たくさん支えられた、これからは私がみんなを支えていきたい
ソングリーディング部 学年リーダー
近藤 野乃花 健康福祉学群 3年
山梨県 甲府商業高等学校出身
ここには私の居場所がある、そう思えるチーム
小さい頃に器械体操を習っていた経験を生かしたいと思い、中学1年生から競技を始めました。ソングリーディング部CREAMと出会ったのは、中学生で出場した全国大会。そのときの衝撃は今も覚えています。ただ歓声が上がるだけじゃない、会場全体がCREAMの空気感に引き込まれてしまう素晴らしい演技でした。その後、高校卒業後の進路にはとても悩みましたが、CREAMに入りたいこと、母が応援してくれたことから桜美林大学への入学を決めました。
ですが1年生の頃はずっと補欠。正チームに入れない辛さから不満を感じていたところ、部長が「近藤がいないとターンが回れない」と言ってくれたことがあります。その言葉には、たとえ補欠だとしても一人ひとりの存在が大切だという思いが込められていました。しかし、当時の私はその言葉を信じることができませんでした。すると部長は、大会前にも関わらず、私が納得いくまで時間をかけて話し合ってくれたのです。このとき、CREAMは一人ひとりを大切にする、居場所を与えてくれるチームだということを強く感じました。
信頼し合えなければ、私たちのつくりたい演技はできない
CREAMは、人のために心から踊ることを大切にしているチーム。コーチのため、見てくれる人のために踊ります。落ち込んでいるメンバーがいると、そのメンバーに向けて踊ることもあります。「あなたのことを見ているよ」という気持ちを込めて、踊りながら名前を呼んだり、目を合わせたり……。実際、学年リーダーなのにチームに貢献できていないのではないかと悩んでいたとき、みんなが私に向けて踊ってくれたことがあります。そのときは、自信を失ってフロアに立つことさえ怖くなっていました。そんな私に向けて何回も名前を叫んでくれる仲間の姿を見て、うれしく思うとともに、ここには自分の居場所があると実感しました。
メンバーそれぞれに違う悩みがあり、時には私と同じように自信を失ってしまう人もいます。ですが、自分たちがやり切ったと言える演技をするには、全員が堂々とフロアに立ち、チームに誇りをもって信頼し合っていなければなりません。だから私は、一人ひとりの個性を大切にし、やりたいこと、つくりたいものの意見を尊重します。そうして関係を深めることで、先輩方が私にしてくれたように、居場所があることをみんなに伝えていきます。
先輩の思いも背負って私たちは日本一を目指す
これまでメンバーにたくさん支えてもらってきましたが、3年生になり、これからは支える側としての役割が大きくなります。学年リーダーになったことは、その思いを強くする大きなきっかけでした。
学年リーダーになった当初、私は3学年上の先輩に憧れていたので、先輩方のようなチームにしていきたいという目標をもっていました。ですが、そのことを先輩に話したら「私たちも日本一は取れなかった。私たちを超えないといけない」と言われ、ハッとしました。もっとやり方を変えて、先輩以上にやらなくてはいけないと気づかされたからです。そう思ってからはすごく燃えました。
今までのCREAMを背負ってきた先輩方を超えるために、今年は「妥協しない、させないチーム」を掲げて練習に取り組んでいます。日本一のアップ、日本一のバレエ、日本一の練習と、常に1位にこだわり、今年のメンバーだからこそできる新しいCREAMをつくりたい。すべては1位のため、演技のために、全員がこだわり続ける1年間にします。