女子バレーボール部 主将 久保田 成
不安も悔しさも、挽回するのは私たちの責任
女子バレーボール部 主将 ミドルブロッカー
久保田 成 健康福祉学群 4年
静岡県 富士見高等学校出身
2部リーグ降格の不安を、やる気にかえて
2019年、3年生で参加した春季リーグの入替戦。5セットマッチまで持ち込んだ大東文化大学との戦いで、私たちは惜しくも敗退を喫してしまいました。先輩たちがつないでくれたバトンを受けつぐことができず、2部へ降格。心の中は「どうしよう」という気持ちでいっぱいになりました。
私が入部したころの女子バレーボール部は、今のチームとは少し異なるものでした。和気あいあいとバレーを楽しむ雰囲気は変わりませんが、今ほどの厳しさはなく、2部リーグで戦うチーム。それが1年生の終わりごろ、新コーチを迎えたことを機にがらりと変わりました。1部昇格という目標を掲げ、練習量も意識の高さもアップ。最初は戸惑いもありましたが、新たな目標に向かう当時の先輩たちを見て、私も「ついていきたい!」と強く思うようになりました。それから1年という短い時間で1部昇格を実現させた先輩方の努力や苦労をわかっていたので、2部降格から再び1部へ上がることが果たして自分たちにできるのか、不安でたまらなかったのです。
「自分たちがやるしかない」という責任を胸に
でも、とにかくやるしかない。自分たちが落としてしまったなら、自分たちで上げるしかない。絶対に1部リーグに昇格しようとチーム全員で気持ちを固め、練習に励みました。私たちの一つ上の学年はプレーヤーが2人だけですが、それに対して私たちの代は10人と大人数。最初は遠慮もあって先輩たちと積極的に意見を交わすことができていませんでしたが、先輩に頼っているだけでは1部昇格は目指せません。3年生である自分たちも責任を持たなくてはと、練習時間外に話し合いの場を設けたり、ポジションごとに練習の振り返りや反省点を話し合う機会をつくったりして、自分たちもチームを引っ張っていくんだという意識を高めました。
とはいえ、チームメイトはみな高校時代から強豪チームで活躍してきた選手ばかり。練習に対する考えや意見の食い違いが起こることも多々ありました。だけどそこでコミュニケーションを止めてしまっては、チームの力も上がらず後輩からの信頼も得られません。諦めずに何度も何度も考えを伝え合うことで、チーム全員の気持ちの強化につながっていきました。
バレー人生のフィナーレに悔いを残したくないから
次の秋季リーグで優勝できれば、入替戦なしで1部リーグに昇格することができます。新型コロナウィルスの影響で試合や練習が思うようにできない期間が長かったため、今は体力を取り戻すことが最優先ですが、キャプテンとしてみんなを引っ張り、気持ちを高めていけるよう努力しているところです。
桜美林大学の女子バレーボール部は、勢いのある元気なチームです。コートに立つメンバーはもちろん、ベンチの選手からの掛け声やスタンドから見ている部員の応援まで、すべての力が一つに合わさるとどこにも負けない強さと自信が生まれます。チームが一丸となったときのやりがいは、私がバレーボールに惹かれる魅力そのもの。バレー人生最後の試合として絶対に悔いを残さないよう、目標に向けて取り組んでいきたいと思っています。