男子バレーボール部 主将 高山 和樹
僕たちの居場所「桜美林大学バレーボール部」。その価値をより高めるために
男子バレーボール部 主将 リベロ
高山 和樹 健康福祉学群 4年
東京都 東洋高等学校出身
馴れ合いの中で、本当の「楽しさ」は生まれない
小学5年生から今までバレーボールを続けてきた中で強く影響を受けたのは中学時代の先輩です。2学年上で、ポジションはセッター。コミュニケーションが上手でみんなに好かれているけれど、締めるところはしっかり締める。コートの中と外を切り替える姿が格好いいなと思い、憧れていました。桜美林大学男子バレーボール部に入ったのも、彼ともう一度バレーボールがしたかったというのが理由のひとつです。
その先輩の影響もあって、スポーツで大事なのは、円滑なコミュニケーションとメリハリだと思うようになりました。そんな中で居心地の悪さを感じたのが、大学2年生の時。実力のあった先輩たちが抜けて、レギュラーもほとんどが入れ替え。「勝てなくても仕方ない」という甘えというか、「この程度でいいだろう」みたいな馴れ合いの空気がすごく嫌でした。勝つためにみんなで真剣になれない部活なんて、楽しくありません。正直、バレーボールから心が離れそうになりました。
より良いチームにするために僕が変えていく。そう決意した
ただそれをきっかけに、監督やマネージャーをはじめとしたスタッフの方々、いわゆる「裏方」に目が行くようになり、今までチームの選手しか見ていなかった自分に気付きました。選手が競技に集中するためにたくさんの人が動いている。その人たちに楽しくバレーボールに励む姿を見せなくてはいけないと思ったら、踏みとどまれました。みんなで本当に楽しいバレーボールをするために部を変えていこうと決心しました。
そういった経緯もあって、主将を任せられたときはうれしかったです。まず始めたのは声かけです。よくある「あいさつでもなんでも後輩から」ではなく、自分から積極的に話しかけるようにしました。常にメンバーの気持ちを考え、一人ひとりのコンディションを把握することで毎日の声のかけ方も変えることができるようになりました。どんなスポーツもそうかもしれませんが、お互いに信頼関係を築くこと以上に大切なことはありません。コミュニケーションが増えると、話し合いもスムーズになりますし、チームとしてまとまりが出てきたと思います。
未来につながる、楽しいバレーボールをしよう
スポーツは真剣に取り組むからこそ楽しめるもの。馴れ合って、楽をできる部活なんて、居場所として価値がない。主将として動くようになり、改めてそう感じます。
特別強化クラブだから、結果も求められます。「関東2部リーグ6位以上」という目標を達成するため、練習一つひとつを短い時間にまとめ、集中力が続くような組み立て方をしています。ポジション別に基礎練習をしたり、レシーブの日やジャンプの日を設けたり。スタッフや選手同士で話し合い、楽しみながら効率的にレベルアップできる方法を考えています。小さなことでも選手同士で話し合いを積み重ねていくことが、互いのプレーへの理解やコート内での信頼関係にもつながるので、大切に続けていきたいと思います。
みんなで楽しいバレーボールをするための、今はいわば礎を築いている段階。勝つための努力が未来につながり、「あの代は楽しかったな」と思われるよう、主将として全力を尽くします。