本学群は、教養系科目を中心に構成される「基礎科目」と、教育学並びに探究科学に関する「専攻科目」の2つを設定しています。「基礎科目」は、大学の1年次に主に履修する「ガイダンス科目」、本学群が独自に指定する「学群指定科目」、語学学習科目の「語学技能科目」にて編成されています。「専攻科目」は、本学群の対象とする教育学を扱う「教育学科目」と「教育関連諸科学科目」を中心に、ゼミナールや卒業研究等において探究を用いる学習活動からなる「探究科学科目」で構成しており、本学群の専門性を体現するものとなっています。「基礎科目」は大半の科目が1年次に履修をする科目となっており、基礎を踏まえた上で主に2年次以降の「専門科目」を履修し、本学群における体系的な学びを実現できるよう配置しています。
(1)教育課程の編成
1)基礎科目
「基礎科目」の科目区分は「ガイダンス科目」、「学群指定科目」、「語学技能科目」からなり、本学学生として卒業認定や学位授与の方針に則った学修成果をあげるための基礎的な知識や技能を修得する科目で構成しています。
「ガイダンス科目」においては、「教育学入門」や「生涯学習入門」、「社会教育入門」、「基礎ゼミナールⅠ~Ⅳ」など、本学群における入門科目を配置し、2年次以降に配置している専門的な科目の履修に備える科目構成としています。
「学群指定科目」は、建学の精神に関する「建学の精神と自己形成」や、Society5.0の社会を迎えるにあたって必須となる「ICTの活用」や「メディアの活用」、さらには自らのキャリアについて理解を深める「自己探求とキャリア形成」などを配置しています。これらはいずれも1年次に実施する科目としています。
「語学技能科目」では、付加言語としての英語(EAL)コミュニケーション能力育成に重点を置いた教育を展開します。
2)専攻科目
「専攻科目」の科目区分は、「教育学科目」、「教育関連諸科学科目」、「探究科学科目」の3つから構成しています。
「教育学科目」は、「教育哲学」や「教育史」などの教育学の専門的な授業科目をはじめ、教育社会学、教育心理学、教育工学に関する授業科目を設定しています。また、本学群の学びのコンセプトである「教えて、学ぶ」を理解し、実践する「ピア?ラーニング実践研究」などの授業科目や、社会教育士や社会調査士の資格取得に関わる授業科目についても含んでいます。
「教育関連諸科学科目」では、教育学のさらなる理解や探究科学の対象を明確にする観点から、「共生社会」をはじめ、「持続可能な開発のための教育論」、「環境教育」、「開発教育」、「カリキュラム開発」、「複言語学」などの授業科目を設定しています。すべての授業科目を選択科目としていることから、学生は自らの興味関心に基づき当該科目の授業科目を履修していくことができる仕組みになっています。
「探究科学科目」は、探究手法を用いた学びを展開する授業科目で構成し、ゼミナールや卒業研究をはじめ、国内外のフィールドワーク、学群における学びの質を保証する「キャップストーン」などで構成しています。また、基礎科目において展開する「自己探求とキャリア形成」をより発展的に行い、自らのキャリアを俯瞰しつつより深く検討していく授業科目も含まれています。
(2)学修方法?学修過程
科目の基本的な運営方針は、本学群のコンセプトを軸に、学生間の教え合いと学び合いをはじめ、グループワークやプレゼンテーションなどのアクティブラーニングを中心とします。前提となる知識を学ぶ科目においても「教えて考えさせる」ことでの意味理解を重視します。さらに、学習者中心のコミュニティと文化を構築するため、一定の基準で選抜した学生TA等を授業に配置し、重層的な教育学習支援を普遍的なものとします。
また、授業方式については、対面による授業を中心にしつつ、科目の特性や教授内容に応じ、教室内での学びだけにとらわれることなく、オンライン、オンデマンド、ハイブリッドなどの方式を採用し、Society5.0の社会において必要なPCスキルやデジタルツールを実践から獲得し、卒業後も自律的かつ効率的に学び続けられる習慣を身に付けられるようにします。
(3)学修成果の評価の在り方
本学群の掲げるディプロマ?ポリシーをはじめとする到達目標を達成するため、「GPA制度」を用いた評価制度や「CAP制」による知識?技能の実質化に加えて、2年次の最終クオーターにこれまでの学習成果を把握し、3年次以降の専門的な学習への準備を行う科目「キャップストーン」や、全ての学生に必修とする「卒業研究」など、本学群として目指す到達目標に合致しているかどうかを明確にする仕組みを整えています。